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Dream on Dreamer ―弁理士の日記念ブログ企画2021「知財業界での夢と希望」―

今年もやってきました弁理士の日。
ドクガク先生の企画と連動でお届けいたします。
弁理士の日記念ブログ企画2021)へのリンクはこちらです。
https://benrishikoza.com/blog/benrishinohi2021/

今回のお題は「知財業界での夢と希望」とのことです。
「夢は寝ているときに見るもの」、「希望は、希(まれ)な望みというくらいだから、望み薄」といっている私には
極めてハードルが高いです。
とはいえ、私もこの業界を志したのは学生時代には、
知財立国などの話題がでる直前の世間の盛り上がりもあって、
「知財に関する仕事をすれば、研究者の方の役に立ち、ひいてはお国の為に役に立てるかも?」などと
夢のようなことも考えていました(←若い)

当時ですら、バブルがはじけて10年あまり。
不況にあえぎ、学生は就職できないが「氷河期」という認識もなく(真っ最中なので、何が起こっているかの定義すらできなかった)ひたすらに苦しんでいる中で、
必死に見つけた儚い希望だったかのようにも思われます。
それから、すったもんだがあった挙句、弁理士になりましたが、
リーマンショックに東日本大震災、消費増税に新型コロナと、30年にわたる不況となってしまい
、研究開発を取り巻く環境は厳しいままで
弁理士としての活動も想像していたものとは異なってしまいました。

しかし、この厳しい状況は「知財リテラシー」の格差をうみ、
国内企業が他の国内企業から知財を奪い奪われるというトラブルが問題となり始めました。
令和元年6月14日)製造業者のノウハウ・知的財産権を対象とした優越的地位の濫用行為等に関する実態調査報告書の公表について

私も企業内弁理士としてこのようなケースを多々見ていますが、
これは、実は奪われる側だけの問題ではなく、奪う側も後々大きな問題になると考えています。
技術を召し上げることを常態化するうちに、開発能力が衰退し、さらに他の技術を召し上げられる下請けを探し、
技術を国外に流出させるという負のスパイラルになっている状況が既に生じているからです。
このような状況は「知財を大切する」という点の本質的な部分「研究開発の成果で稼ぎ、知財の知識で製品、サービスを守る」という部分のどこかがバランスがどんどん失われていっているのです。

そのバランスのためにも知財の大切さをしっかりお伝えする必要があると感じています。
そこで「どういう伝え方をすれば良いのか」についてブログ等々もふくめて業界の皆様とも切磋琢磨し、
本当の意味で知財業界を盛り上げていくことで、私も明日の御飯の心配がなくなること(←結局、これが大事)が、
今後の私の弁理士としての夢と考えています。

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ちょっと硬い話だったので、お口直しに素晴らしい音楽をどうぞ。
今年も後半戦、よろしくお願い申し上げます。
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プロフィール

春来亭小龍

Author:春来亭小龍
メーカー勤務の弁理士です。
落語家ならぬ知財業界の落伍者です。
おっさんです。
万年ダイエッターかつ万年婚活中です。

日本弁理士会と日本口琴協会に所属しています。
趣味でジャズサックスと倍音楽器(ディジュリドゥ、口琴)とPalmTopMusic(DS&ipad)をやっています。

音楽と御酒が好きです。

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