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根深い誤解への思い - PPAP横取り商標出願問題 -

2月となり、立春も過ぎました。
暦の上では、春なのでしょうか?
ブログ主としては、
41歳(になる年)の春だから
冷たい目で見ないで欲しいと切に願っております。

さて、完全に出遅れた感がありますが、
ここ一週間は、ピコ太郎VSベストライセンスの話題で盛り上がりましたね。
「ペンパイナッポーアッポーペン」無関係の企業が商標出願

朝の情報番組で、結構な尺を割いて
商標事件が取り上げられたのは、レアですよね。
「PPAP」が歌えなくなる? 無関係の会社が先に商標出願していた!
小倉智昭氏 「PPAP」商標ビジネス問題視「放置していいのか」

リアルタイムでチラッとフジテレビをみることが出来ました。
出願人が取材料として、5万円/時間を要求するシーンには
上品過ぎて、失笑ものです。

解説記事や多くの専門家のブログでも、
「拒絶されるから問題無いよね」という意見で
”そうだろうなぁ”という感想しかありません。
(意外と適用条文は難しいけど)
実際には、出願人のこれまでのケースを勘案すると
出願料未納で却下になるのでしょう。
(警告書まで出しているようですから、払うのですかね?)

しかし、ネットニュース等を読んでいて気になるのが、
「PPAPが登録されたら、ピコ太郎はPPAPが歌えなくなるのでは」という
不安をあおる論調。
ちょっと違和感があります。

過去のベストライセンス社の商標先取りが問題となった群馬県太田市が美術館と図書館ケースと異なる点として
今回は、曲名や歌詞のフレーズが出願されたと言う点にも注目してほしいのです。
商標登録されたワードをタイトルにしても、歌詞に織り込んでも、
基本的に商標としての使用には当たらない(商標的使用態様ではない)と
言えると思います。
よって、当然、PPAPの商標権登録の有無にかかわらず、
ピコ太郎さんは、PPAPを歌えます。
登録商標の織り込まれた歌詞って少なくないですよ。
山口百恵さんの「プレイバックパート2」にもポルシェが出てきますし、
小林旭さんの「自動車ショー歌」なんて、車名(自動車の商標)のオンパレード。
ジャニス・ジョップリンの名曲「メルセデスベンツ」なんて曲もあります。
同じロジックは、お笑い芸人さんのネタの中のフレーズにも当てはめられる場合が多いと考えます。
(というか、お笑いや歌詞を制限するには、指定商品・役務はどうなるのでしょか?)
て上記記事の小倉キャスターの御心配のような
ネタフレーズを片っ端から出願しておく必要なども原則、無いでしょう。

そもそも、知識の不備をついて、難癖をつけるといった
制度の悪用が今回の問題の根底にあると思います。
今回の記事が迷惑行為を避ける(毅然とした態度で”対応しない”と言う共通認識を広める)一つの助けになればとの思いから
今更ながら記事とさせていただきました。


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プロフィール

春来亭小龍

Author:春来亭小龍
メーカー勤務の弁理士です。
落語家ならぬ知財業界の落伍者です。
おっさんです。
万年ダイエッターかつ万年婚活中です。

日本弁理士会と日本口琴協会に所属しています。
趣味でジャズサックスと倍音楽器(ディジュリドゥ、口琴)とPalmTopMusic(DS&ipad)をやっています。

美人と音楽と御酒が好きです。
ブスとバカと仕事が嫌いです。

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